中国にある「黄山」。
雲海が広がる6万段の階段。
天空の聖地とは?
黄山とは
1990年に世界遺産に登録。
「黄山」は花崗岩の山で、上海から350kmに位置する安徽(あんき)省にあります。
山水画の傑作の「モデル」にもよくなっているこの「黄山」。
黄山の山中には600mの絶壁を流れる9段にも連なる「滝」が流れている。
遠い昔から仙人がいると信じられていた。
その中でもっとも美しいのは「冬」だという。
峰々には6万段にも及ぶ階段があり、人々を絶景に誘う。
「黄山」とは一つの山のことではなく、1000mの峰がつらなる山岳地帯の「総称」で、一部が世界遺産に認定されている。
そのなかでも「れんかほう」では奇岩が多くあり、大地から生えているかのような岩もある。
岩山のてっぺんには奇妙な奇岩。
絶妙なバランスで立っている。
一年の半分が雨。
その水が滝となってこの岩山を美しく彩るという。
9つの「段」に分かれるこの「滝」。
「滝」の上にはまた「滝」といったふうに。
この「滝」は全長は600mにもなるという。
上から見るとそれが「龍」の形になっており、「九龍瀑」と言われているのだとか。
こうして運ばれた水は水蒸気となり、ふたたび山の上へ。
それが「黄山」を象徴する「雲海」になるのとか。
そして「冬」にそれが絶景を演出する。
冬の冷たい空気が「雲」に変え、雲海になるからだ。
奇岩の世界を絶景にかえる「雲海」。
これが「黄山」の美しさの象徴。
「黄山」の高い所は冬はマイナス20度にもなり、雪をふらせる。
山の上の木々は氷をまとい、真っ白になる。
極寒の高地で咲き誇る「氷の花」。
雪と雲海をまとい、モノトーンな風景を演出。
春、雪がとけた「黄山」では珍しい光景を見る事が出来る。
それは雲海が漂う姿、「瀑布雲」と呼ばれ、ごくまれにしか見れないという。
四季折々に神秘な表情を見せる「黄山」。
古くから道教や仏教の修行場として、尊ばれてきた。
その修行者が歩んだ「道」、それが今の六万段の階段となっている。
この会談は総長は50kmにも及び、最高峰にもこの階段は続く。
またこの「黄山」の階段を歩むことが中国の人達の夢だという。
何故ならそこには中国人が大好きなあるものがあるから。
それは落ちそうで落ちない「巨大な岩」。
昔からこの「奇岩」を中国の人は目でてきた。
「黄山」にはこうした「名前の付けられた奇岩」が多くある。
例えば「合掌峰」や「黄山松」など。
「奇岩」と「松の木」、そして「雲海」。
この「黄山」には中国の人達が好きな物が全部そろった「天下の名山」だというわけだ。
そんな「黄山」に芸術家たちも魅了され、ここから多くの名画が生まれたわけだ。
「黄山を見ずして山を語ることなかれ」、こうした言葉もあるくらい「黄山」は現地の伝統的な山なのだ。